ドッグフードの栄養添加物(ビタミンB2)
ビタミンB2はリボフラビンとも呼ばれるビタミンで、酸性または中性の状態では熱を加えても安定しているのに対し、アルカリ性の状態では破壊されやすく、紫外線によっても破壊されやすい物質です。一般的に食品は酸性から中性を示すものがほとんどで、大半の微生物はアルカリ性の環境を好むため、食品がアルカリ性に傾くと微生物が繁殖し食品が傷みやすくなります。
そのため微生物の繁殖を防ぐ意味でも、ビタミンB2の減少を防ぐ意味でもドッグフードは酸性または中性の状態で維持することが重要です。
ビタミンB2の欠乏症に陥った場合、犬では食欲や体重の減少、皮膚炎や目の異常があらわれやすいと言われています。
ビタミンB2は紫外線に弱いため、ドッグフードを購入したら直射日光が当たらない涼しい場所で保管するようにしましょう。
またドライフードは開封後に劣化が進みやすくなるため、一カ月を目安に食べきれる量だけを購入するのも大事です。
ビタミンB2は活動量が増えると要求量も増える
ビタミンB2は体内に蓄積されないため毎日食事からとる必要があります。食材では動物性食品に多く、肉やレバー、乳製品などに豊富に含まれています。
ビタミンB2は脂質からエネルギーを作るビタミンで、活動量が増えると体内での要求量も増えるため、エネルギーを多く必要とする場合にはビタミンB2をしっかりとる必要があると言われています。
活動量が多くて活発な犬には、添加されているビタミンB2はもちろん、食材からも効果的にビタミンB2がとれるフードを選ぶと良いかもしれません。
ビタミンB2を過剰に与えた場合
ビタミンB2は過剰に与えても尿から排泄されるため、とりすぎについてはさほど心配がいらないと言われている成分です。またビタミンB2は黄色の物質なので、過剰にとりすぎた場合、尿が黄色やオレンジ色に変色することが知られています。
尿の色が濃くなった場合、脱水症状や病気にかかっている可能性もありますがビタミン剤のとりすぎによって尿の色が濃くなることがあるため、心配な場合は診断も兼ねて獣医師などの専門家に、フードについても相談してみるようにしましょう。
遺伝子組み換え技術が利用されている可能性がある
添加物の中には遺伝子組み換え微生物を利用し、大量生産を行っているものがあります。リボフラビンも国から認められている、遺伝子組み換え技術を利用した添加物です。
遺伝子組換え技術を利用した食品や添加物は、国から安全性を認められてはいますが普及して間もないため不安を感じる消費者も多いです。
ドッグフードの原材料欄だけでこの技術を利用したリボフラビンかどうかを確かめるのは現状難しいため、もしも不安を感じるようであれば遺伝子組み換え技術を使用した原材料を使用していない遺伝子組み換えフリーのフードを選ぶのがお勧めです。