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ドッグフードの素材(植物性油脂)

不飽和脂肪酸の供給源として、ドッグフードによく使用されているのが植物性油脂です。
使用されている植物性油脂には、以下のような種類があります。

ドッグフードに使用される植物性油脂の種類

・大豆油......
大豆からとれる油で家庭用サラダ油として有名です。
5割以上をリノール酸が占め、オレイン酸は2~3割含まれています。

・ごま油......
リノール酸とオレイン酸が同程度含まれており、合計で約8割以上不飽和脂肪酸が占めています。
ゴマに含まれる抗酸化作用の強い成分・ゴマリグナンが含まれているため、不飽和脂肪酸が多いものの酸化に強い特徴があります。

・米胚芽油......
米糠や米胚芽から精製される油で、ビタミンEや抗酸化成分・γ-オリザノールが豊富に含まれているため酸化に強い油として知られています。
上記植物油と同様にリノール酸とオレイン酸が多く、合計で約8割程度を占めています。

・綿実油......
綿の種子を原材料に使用した油で、リノール酸が約5~6割、オレイン酸が約2割を占めます。

・サフラワー油......
紅花(べにばな)の種子から精製される油で、リノール酸を7~8割程度占めるタイプとオレイン酸を7~8割程度占めるタイプがあります。

・オリーブ油......
オリーブの実からとれる油で、オレイン酸が7割程度含まれています。
リノール酸は1割程度にとどまります。
ビタミンEや抗酸化作用のあるポリフェノールを含むため酸化に強いオイルだと言われています。

・コーン油......
とうもろこしの胚芽から作られる油で、リノール酸が5割程度、オレイン酸が約2~3割を占めます。

・ナタネ油......
アブラナの種子からとれる油で、オレイン酸が5~6割程度、リノール酸が約2~3割含まれています。

・パーム油......
油やしの果肉からとれる油で、約4~5割をオレイン酸が占めていますが、植物油の中では珍しく飽和脂肪酸・パルミチン酸が豊富で約4~5割を占めています。

・ひまわり油......
ひまわりの種子からとれる油で、リノール酸が約7割を占めるタイプと、オレイン酸が約6~7割占めるタイプとがあります。

・アマニ油......
亜麻の種子から精製される油でオメガ3系の多価不飽和脂肪酸・αリノレン酸が多く、約5割程度を占めています。
ドッグフードではオメガ6系不飽和脂肪酸の多い植物油が使用することが多く、オメガ3系とオメガ6系の脂肪酸はバランス良く取り入れる必要があることから、オメガ3系脂肪酸の供給源として使用されることがあります。

植物性油脂の原材料表示や脂肪酸バランスについて

ドッグフードに使用される上記のような植物性油脂は、油脂名を正確に表記している場合もあれば「植物性油脂」として一括りに表示されている場合があります。
そのためドッグフードに含まれる脂肪酸については不明なことが多々ありますが、大まかに国内で市販されているドッグフードはリノール酸を多く含んでいると言われています。

リノール酸はオメガ6系の不飽和脂肪酸であり、オメガ3系と6系の脂肪酸はバランス良く摂取する必要があることから、ドッグフードの脂肪酸のバランスは飼い主にとって時に心配材料になることがあります。

現状、植物性油脂を使用しているフードではリノール酸が多いため、オメガ3系脂肪酸の供給源であるアマニ油やEPA・DHAを含む魚油、あるいはそれらの食材を使用して脂肪酸のバランスに配慮し作られているフードを選ぶのがお勧めです。

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