ライフステージ別ドッグフード(避妊・去勢後)の特徴
避妊・去勢後の犬は肥満になりやすいため、避妊・去勢後の犬用ドッグフードはカロリーを控えめに、または脂肪を少なめにしています。ただしどの程度カロリーや脂肪を抑えているのかはフードによって異なります。
例えば肥満予防のフードは脂肪分やカロリーを控えめに設計しているのに対し、減量目的のフードでは脂肪やカロリーを大幅にカットしていたり、満腹感を高めるために食物繊維を多めに配合していたりします。
そのため避妊・去勢後の犬用ドッグフードを選ぶ時は、目的が「肥満予防」なのか、それとも「減量」なのかの確認が必要です。
肥満予防のフードは飼い主が自由に購入できる場合が多いですが、減量目的のフードは獣医師の処方のもと定期的に健康チェックを受けながらでしか与えられない療法食も含まれています。
去勢・避妊後に犬を減量させたい時は、必ず獣医師の診察を受けて減量計画を練り、医師の処方を受けた上でフードを購入するようにしましょう。
また医師の指導を受けず、減量目的のフードを自分の判断で与え続けると、減量させすぎたり、また体調不良を招いてしまったりする恐れがあるため注意しましょう。
その他、去勢・避妊後に与えるフードで迷ったら、以下の点に注意してフードを選んでみてください。
まず保証成分とカロリーをチェックしてみよう
減量目的のフードを与え続けると過度にやせすぎてしまうことがあるため、肥満を予防し、現在の体重を維持したいだけであれば、脂肪分がある程度あり、カロリーも控えめながら必要量を補えるフードを探し、与えるようにします。また現在の体重を維持するのか、減量目的なのかで適切な食物繊維量が変わってくるため、ここもしっかり購入前に確認しておきたい内容です。
一般的なドッグフード(ドライ)ではカロリーが100g当たり350~400kcal、また粗繊維については5%前後ある場合が多いため、選ぼうとしているフードの目的が肥満予防か、それとも減量目的なのか、大よそを把握して適切なフードを選んでみるようにしましょう。
対象にしている年齢を確認しよう
去勢・避妊手術を1歳になる前に行う犬もいれば、それ以降に行う犬もいます。また、既に去勢・避妊手術を行った犬の中には、シニア期に入っている犬もいます。
「去勢・避妊後の犬」と言っても、様々な年代の犬がいるため、ドッグフードメーカーでは「生後6ヵ月以降の去勢・避妊後の犬」を対象に体重管理用フードを販売していたり、または「成犬~シニア犬」を対象にしていたりします。
対象年齢が異なるフードでは含まれている栄養も成分も異なり、今の犬に必要な栄養や成分が足りない、もしくは多すぎる可能性があるため、どの年齢の犬を対象に作られているのかもしっかり確認しておきましょう。
また最近では肥満に悩む犬が多いせいか、去勢・避妊後の犬だけでなく様々な犬を対象にした「体重管理用フード」も多く販売されています。
種類が多すぎてどのフードを選べばいいのかわからない時は、獣医師など犬の栄養に詳しい専門家に尋ねて選ぶようにしましょう。