ドッグフードの原材料表示(肉・ミート)
ドッグフードの原材料欄に表示されている「肉類」の中には、さまざまな部位や種類の肉が含まれています。大まかには以下のような種類のものが肉類として表示されています。
・筋肉部位(肉、ミート、生肉、正肉など)
・肉副生物(内臓、レバーなど)
・肉副産物(肉粉、肉骨粉、ミール、エキス、パウダーなど)
一般的に人間も食用にしているような筋肉の部位を使用している場合、○○生肉や正肉、○○肉、○○ミートという名前で表示されています。
そのため内臓などの副生物や、レンダリングされた副産物などが使用されていないドッグフードを選びたい場合は、原材料表示の肉類として○○肉や○○ミートと表示されているものを選ぶのがお勧めです。
肉・ミートと原材料欄に記載されているフードを選ぶ時は、以下のような点にも注意しましょう。
原材料表示は使用量が多い順に記載されている
ドッグフードには様々な原材料が使用されています。そのため折角、いい肉を使用しているフードを選んでも、実際は穀類の使用が多いフードだったということも珍しくありません。
このような誤解を防ぐ意味で、ドッグフードの原材料表示では使用量の多い原材料から順に記載されるようになっています。
いい肉をふんだんに使用した、高タンパク質で良質なフードを探している場合は、まずは肉類もしくは魚介類などタンパク質が豊富な食材が先頭に記載されているフードを選ぶと良いでしょう。
食肉の安全性にこだわるなら、産地にもこだわろう
またドッグフードに使用される原材料は種類が多いだけでなく、様々な産地のものが使用されています。中には国産の原材料だけでなく、輸入された原材料が使用されているものもあり、選ぼうとしているフードがどの程度安全なのか、理解するのが難しくなっています。
このように安全なフード選びで迷った時に多少なりとも判断材料が増え、食への安全性を確認しやすくしてくれるのが原材料の産地まで表示してあるドッグフードです。
国産か輸入かでも安全性は異なる?
例えば同じ肉でも国産の肉と輸入した肉とでは、安全性が異なる場合があります。国内のと畜場や食鳥処理場ではHACCPという国際的な食品衛生システムを導入しているところが増えており、特に解体数が多い大規模なと畜場や食鳥処理場ほどこのシステムを導入している確率が高くなっています。
そのため、それを引き受ける民間業者が同様のシステムを導入していたり、しっかりと管理を行っていたりすれば、かなり安全な食肉を使用しているフードだと言えます。
一方、輸入された食肉の場合、日本よりも高い水準で食の安全性を追求している国もあれば、その反対の場合もあります。
このシステムを日本と同様のスピード、もしくはもっと早い段階から導入している国もありますが、まだ実施には至っていないところもあるということです。
食肉を輸入するにあたっては家畜伝染予防法の対象となるため、様々な基準や検査をクリアする必要があり、安全性が高いと判断されたものしか入手することはできません。
ただし、より安心・安全な食肉を使用したフードを選びたいと考えた場合は上記のような食品衛生システムで管理された食肉を使用しているかどうかが、フードへの更なる信頼性を生みます。
ぜひ産地にもこだわり、その産地では食肉に対して、どのような食品衛生への取り組みを行っているのかもぜひ確認してみてください。
またわからない場合はフードメーカーに問い合わせてみるなどして、上記のような情報をより多く提供してくれるところを選び、ひとつでも安心材料が多いメーカーから購入するようにしてみましょう。