犬種別ドッグフード(ダックス)の特徴
市販されているドッグフードには、犬種ごとの特徴に合わせて作られているフードがあります。特に人気犬種ほどドッグフードの種類は多い特徴があり、ダックスフント用のドッグフードも様々なフードメーカーから販売されています。
ダックスフント用のドッグフードに多いのは、以下のタイプです。
・ライフステージ別(成長期/維持期/シニア期/妊娠・授乳期)ドッグフード
・体重管理用フード(肥満予防用/減量用/減量予防用)
・療法食
またダックス専用フードには下記のような特徴を持つフードが多い傾向にあります。
・骨・関節・筋肉の健康維持用フード
・肥満予防/減量用フード
・心臓の健康維持用フード
それぞれの目的ごとに含まれている栄養素や栄養バランスは異なるため、犬の体調・体質により合ったフードを選ぶようにしましょう。
上記特徴のあるフードには、以下のようなタイプがあります。
骨・関節・筋肉の健康維持用フード
ダックスフントはその長い体長から骨や関節に負荷がかかりやすく、椎間板ヘルニアにかかりやすい犬種だと言われています。そのため骨・関節・筋肉の健康維持を目的に設計されているフードが多く、具体的には骨の健康維持のため適切なミネラルバランスに配慮して作られているフードや、健康な関節維持のためにグルコサミンやコンドロイチン配合しているフード、健康な筋肉を維持するために適切なアミノ酸バランスに配慮して作られているフードなどがあります。
肥満予防/減量用フード
ダックスフントは骨や関節にトラブルを抱えやすいため、骨や関節に体重がかかりすぎるのを防ぐ必要があり、そのため肥満予防や減量目的のフードもよく販売されています。ただし肥満予防のフードなのか減量目的のフードなのかで、得られるカロリーは大幅に変わることがあります。
また、フード内の脂肪含有量が少なくなると総じてタンパク質含有量も併せて少なくなることがあり、間違った目的のフードを与えると過度にやせすぎたり、適度な筋肉を維持できなくなったりする可能性も考えられます。
すでに太ってしまった場合は別ですが、まだ太ってはおらずあくまで「肥満予防」が目的なら、肥満予防タイプのフードの中から適度にタンパク質やカロリーが得られるものを選ぶのがお勧めです。
逆にすでに肥満になってしまい減量が必要な場合は、獣医師の処方が必要な療法食の中からフードを選んだ方がいい場合もあります。
そのため減量が目的の場合は、動物病院で健康チェックと共に減量計画を練ってもらい、食事についても同時に相談してみるのがお勧めです。
心臓の健康維持用フード
またダックスフントは椎間板ヘルニアだけでなく、先天性の心疾患を持つ子も多いので、心臓の健康維持のためにタウリンやカルニチンを特別に配合しているフードがあります。また先天性の心疾患はない子の場合でも、肥満が原因で心臓病に発展する後天性の心疾患を患う子もいます。
ダックスフントはその体形から肥満予防が何より重要な犬種ですが、その反面、元気で活発で食欲旺盛な子も多く、肥満になりやすい一面を持っています。
先天性の心疾患はない場合でも、肥満は糖尿病や心臓病など後天性の疾患を抱える原因となる場合があるため、太ってきたなと感じたら食事相談も兼ねて動物病院で健康チェックを受けるようにしましょう。
また先天性心疾患の疑いがある場合も必ず動物病院で検査を受け、診断を受けると同時に適切な食事についても相談を行っておきましょう。
フードの目的(肥満予防や骨・関節・筋肉の健康維持など)と犬の体調・体質がうまくかみ合わない場合、却って健康に悪影響を及ぼす恐れがあります。
まずは犬種ごとの特徴をよく知り、飼い犬の体調・体質について獣医師などの専門家の意見を聞いてみて、飼い犬により合ったフードを選んであげるようにしましょう。