犬の大きさ別ドッグフード(中型犬)の特徴
中型犬用のドッグフードには、大まかに以下のような種類があります。・ライフステージ別(成長期/維持期/シニア期/妊娠・授乳期)ドッグフード
・犬種別ドッグフード
・体重管理用フード(肥満予防用/減量用/減量予防用)
・療法食
・粒の大きい、大型犬と兼用のフード(中粒~大粒)
・動物性タンパク質の種類・量、消化しやすさにこだわったフード
上から4つめまでは中型犬に限らず、小型~大型犬用としても販売されていることが多いフードです。
下から2つのフードは中型犬の特徴に合わせて作られているフードで、より食べやすくなっていたり、中型犬の体格を維持できるよう高タンパク質な設計になっていたりします。
また中型犬は活動量が多く、筋肉質な体形の犬が多いため、タンパク質の種類や量、消化しやすさにこだわったフードも多く、様々な種類のタンパク質源が使用されています。
それぞれのフードの特徴は、以下の通りです。
ライフステージ別(成長期/維持期/シニア期/妊娠・授乳期)ドッグフード
それぞれのライフステージに必要な栄養をバランス良く配合しているドッグフードです。成長期/妊娠・授乳期用は小型犬用や大型犬用と同じく、高脂肪・高タンパク質・高カロリーのフードが中心ですが、維持期・シニア期用では健康な皮膚作りに配慮したフード、消化吸収性にこだわったフード、抗酸化成分のある食材を多く使用し、ストレス対策や健康維持に配慮しているフードなどが目立ちます。
中型犬用フードは、小型犬用と比べると種類はそれほど多くないですが、その代わりに与える目的(健康な皮膚維持、骨・関節維持、低アレルゲン食品のみ使用、消化しやすさにこだわったフードなど)がはっきりとしたフードが多いため、中型犬飼育で困った問題があらわれた時にも、それぞれの問題に適したフードが探しやすくなっています。
犬種別ドッグフード
中型犬の犬種別ドッグフードで最も多いのが柴犬用で、各種フードメーカーから柴犬用フードが販売されています。また小型~中型犬のちょうど間の犬種ですが、パグ用、コーギー用、フレンチブルドッグ用のフードもよく販売されています。
中型犬種では皮膚トラブルや、骨・関節にトラブルを抱える犬がよく見られるため、それらの疾患を予防するために低アレルゲン食材にこだわっていたり、骨・関節の健康維持のため特別な栄養素を配合していたりするフードがあります。
体重管理用フード(肥満予防用/減量用/減量予防用)、療法食
中型犬の体重管理のため、各種疾患コントロールのために作られているのがこのタイプのフードです。療法食はもちろん、体重管理用の中でも減量を目的にしたフードは、獣医師の処方が必要になるケースがあるため注意が必要です。
与える目的が非常にはっきりとしており、体質・体調に合わないフードを与えると却って健康を損ねる恐れもあるため、このタイプのフードを与える場合は獣医師へ食事について相談を行ってから選ぶようにするのがお勧めです。
粒の大きい、大型犬と兼用のフード(中粒~大粒)
中型犬の口の大きさやフードの食べ方の特徴をとらえ、中~大粒の食べやすい形に仕上げられているフードです。比較的大きい粒のタイプもあり、大型犬と兼用のフードとして販売されている場合もあります。
動物性タンパク質の種類・量、消化しやすさにこだわったフード
筋肉質で活動量の多い中型犬に合わせて、タンパク質を消化しやすいアミノ酸レベルまで分解してあるフードや、アレルギー疾患の多い犬種に合わせて低アレルゲンな動物性タンパク質や魚由来のタンパク質を使用しているフードなどがあります。また肉や魚の種類だけでなく使用する量にもこだわり、高タンパク質に仕上げているフードもあります。
中型犬は小型犬と大型犬それぞれの特徴を兼ね備えた犬も多く、中型犬用フードは小型犬と兼用もしくは大型犬と兼用フードとして販売されている場合もあります。
いずれにしても目的がはっきりしているほどフードが選びやすくなるため、まずは飼っている犬の特徴や体調・体質をよく把握して、それぞれに合ったフードを選んであげるようにしてみてください。