ドッグフードをあげる容器(早食いの犬用)
犬はよく噛んでドッグフードを食べないだけでなく、早食い・一気食いでフードを丸飲みしてしまうことがあります。このような食べ方はフードがのどに詰まってしまったり、満腹中枢が働くのが遅れて食べ過ぎてしまったりすることがあります。
フードがのどに詰まってしまうと呼吸困難に陥る恐れがあり、また早食い・一気食いによってフードを食べ過ぎてしまう場合は、後々肥満になる恐れもあります。
ドッグフードの容器には早食い予防のために作られているものもあるため、早食いが気になる場合はそのような容器を取り入れてみましょう。
食べにくい形のフードボウルをあえて選ぶ
早食い防止用のフードボウルは、犬があえて食べにくい形にデザインされています。底にでこぼこの突起をもうけて、一度にたくさんの量をほおばれないようにしていたり、底に丸みをもたせて、お皿が揺れて食べにくいようにしてあったりします。
最近のフードボウルは犬が食べやすいように、傾いたデザインになっていたり、食事中にボウルが動かないようすべり止めがついていたりしますが、早食いを防止する意味ではあえて食べにくい形を選んだほうが効果的です。
犬が少しずつ、ゆっくり口にできるようなフードボウルを探してみましょう。
底がでこぼこしている食器は、ここに注意
早食い防止用のフードボウルで多いのが、お皿の底がでこぼこしていて、溝やすきまに入りこんだフードを少しずつ食べられるようになっている食器です。この形のフードボウルを選ぶなら、犬のマズルの長さ・幅に合ったものを選ぶのが大事です。
でこぼこの壁が高かったり、あるいは間にできる溝があまりに狭かったりすると、マズルが長いダックスフントやトイプードルなら容易に食べられても、マズルが短いパグやシーズー、ブルドッグなどでは食べられないことがあるからです。
犬の種類に合わせて作られた早食い防止フードボウルを選びましょう。
早食い防止用フードボウルはお手入れをしっかりと
犬の唾液はアルカリ性に傾いているため、食べた後の食器をそのまま放置すると雑菌が繁殖し、バイオフィルムと呼ばれる頑固な膜状物質が付着しやすくなります。バイオフィルムは完全にとりきるのが難しい物質で、削り取って薄くするか、微細な傷や溝に微生物が入り込むのを防ぐかしかなく、薬剤などでの殺菌も難しいといわれています。
早食い防止用フードボウルは食べにくい形になっているため、指や洗剤用スポンジが隙間に入りづらく、洗いにくいデザインでもあります。
早食い防止用フードボウルを取り入れる場合は、細かい隙間もしっかり洗える洗剤用スポンジを用意しておくのがおすすめです。
またプラスチックなどの傷がつきやすい素材は微生物が付着しやすいため、陶器やステンレスなどの傷がつきにくい、丈夫な素材のフードボウルを選ぶのもおすすめです。
洗った後はしっかり乾燥させましょう。
犬の早食いを防止するのに便利なのが早食い防止専用のフードボウルですが、少量ずつ調整して自分でフードを与える方法もあります。
また早食い防止容器は洗いにくく乾燥にも時間がかかるため、複数個用意しておき、都度取り換えて使用するのもおすすめです。
飼い主さんにとってより負担のかかりにくい方法を選んで、犬の早食いを防いでいきましょう。