ドッグフードの原産国(韓国)
大手有名ペットフード会社が韓国に工場を設けるということで話題になっている韓国産のドッグフードですが、2017年現在では市販品で韓国産のフードをあまり見かけることがなく、どの程度の安全性が確保できるのか、不明なことが多いのが韓国産のフードです。もし今後、韓国産のドッグフードが気軽に入手できるようになったとしても、ペットフード安全法のもと販売されることには変わりがない点では他国、また自国のフードと同様です。
またペットフードの原産国は原産地とは異なり、ドライフードならエクストルーダーによって最終成型が行われた国、ウェットフードならレトルト殺菌が行われた国の表示となることにも注意が必要です。
韓国産フードといっても原材料が韓国産とは限らず、またその条件は他の国が製造したフードについても同様となるため、もし他国のフードに不安を感じたら、他の国の製品と同様にISO22000やHACCPなどの、国際的な食品衛生システムの認証を取得しているかどうかを調べたり、または原材料の生産者にフード業者が農薬や環境汚染について、微生物汚染についての知識普及や、技術指導を行っているかどうかを調べたりして、より安心できる業者から購入するようにしましょう。
韓国産と表記されているフードの注意点は以下の通りです。
韓国産フードは製品も情報も少ない
原材料レベルでは、韓国産の畜産物(豚肉)は農林水産大臣の指定した施設で、定める基準に従って加熱処理がなされたもので、韓国政府機関の検査証明書が発行されたものしか輸入することができず、鶏肉を含む家きん動物の肉製品については現状輸入することができません(2017年8月現在)。そのため鶏肉が使われることの多いドッグフードでは、現時点で韓国産のものがなく、韓国産のフード製品そのものも、フードの情報も少ないのが現状です。
原産国の表示名の違いについて
「韓国」という国名はあくまで通称で、正式には「大韓民国」です。そのためドッグフードの原産国表示で韓国製だと気づかないことも考えられます。
原産国表示に大韓民国と表示されていた場合は、韓国産と同じ意味になるため注意しましょう。
原材料やペットの生活用品・雑貨について
韓国は穀物の自給率が低いため、韓国からペットフード利用のために輸入する可能性が高い原材料は魚介類や野菜が中心だと思われます。また韓国からペット用のものでよく輸入されているのは、ペット用食品よりもペット用の生活用品や雑貨が多いという現状があります。
韓国産のフードと言っても、それが安全か危険かは国という大きな区分で見てもわかりません。
そのため安心できるフードを探している場合は、消費者に多くの情報を提供しているフード業者や、原材料レベルで食の安全を追及しているフード業者を選ぶのがお勧めです。
どの国のフードを選ぶ場合でも、安心材料がひとつでも多いところからフードを購入するようにしましょう。