ドッグフードの種類(副食)
ドッグフードの中には「副食」または「一般食」として販売されているものがあります。副食は主にウェットフードに多く、犬の食欲増進や水分補給用フードとして主に用いられています。
副食はドライフードの食いつきが悪くなった時にトッピングとして使用すると、犬の食いつきが良くなることがあります。
また夏場、あまり水を飲んでくれない犬に与えれば、フードと共に水分を補給させることができます。
缶詰タイプの副食、一般食は未開封であれば約3年保存できるものが多く、非常食としても重宝するため、突然犬が食欲を失った時や、水分をなかなか補給してくれない時のために主食と共に常備しておくのがお勧めです。
また副食、一般食には以下のような特徴もあります。
容器ごと殺菌できるため、無添加商品が多い
ウェットフードの場合、フードを容器に詰めた後、容器ごと高温高圧装置で殺菌を行うことができます。そのため開封しなければ空気に触れることもなく、微生物の繁殖を抑えることができるため、保存料等の添加物を使用しなくてもフードの保存性を高めることができ、無添加を謳う商品も多く販売されています。
そのような副食・一般食は添加物への心配もないので、トッピングやおやつとして気軽に犬に与えられるため重宝するフードです。
「総合栄養食ではない」ことが別途表記されている
副食・一般食はあくまで「おかず」としての扱いであり、犬の主食として与えるフードではありません。そのため副食・一般食では、パッケージに「ドライフードなどの総合栄養食と一緒に与えてください」もしくは「総合栄養食と一緒に与えてください」などの注意書きがなされています。
またドライフードと一緒に与える場合の目安量や与え方も、別途記載されていることがあります。
ウェットタイプのフードの中には副食だけでなく総合栄養食もあり、種類によって与え方や量・回数も異なるため、副食・一般食を与える時(ウェットフードを犬に与える時)はパッケージをよく読んで目的に沿ったフードかどうか、また適切な量や与え方はどのようなものかしっかり確認するようにしましょう。
様々な形状のフードがあり、犬の好みに合わせやすい
副食・一般食は犬の食欲増進のために作られているものが多いため、さまざまな犬の好みに合わせて多種多様なタイプのフードが販売されています。市販品に多いのが以下のようなタイプです。
・パテ(テリーヌ)タイプ......
すりつぶした様々な素材を混合してあるタイプで、ペーストのような見た目のフードです。
原材料が細かくすりつぶされているため、何が使用されているのかわかりにくい反面、ドライフードのように様々な原材料をひとつにまとめて調理しやすいため、副食だけでなく総合栄養食用の商品が多くあります。
・シチュータイプ......
素材を煮込んだタイプのフードで、煮汁にとろみがあるのが特徴です。
肉や野菜が素材そのままの形で残っているものも多く、犬の食いつきが良いフードです。
・スープタイプ......
シチューと同様、素材をそのまま煮込んでありますが、煮汁にとろみがないのが特徴です。
缶詰ではなくレトルト商品が多いのが特徴です。
・ムースタイプ......
パテ・テリーヌに似た形状ですが、パテ・テリーヌよりも空気を含む量が多く、ふんわりとした食感に仕上げられています。
・フレークタイプ......
素材そのものの食感をしっかり残しているタイプで、鶏肉や魚の切り身などを細かく割いたものが、ゼリーやスープ、シチュータイプの煮汁の中に混ぜてあります。
少し硬めの食感が好きな犬向けです。
副食は種類が多く、犬の好みやそれぞれの犬の体調・体質にも合わせやすいため、状況に応じて使い分けてみてください。
副食・一般食は毎日与える必要はないフードですが、犬の好みに合わせやすく保存もきくため常備しておくと助かるフードです。
日々のおかずとして、またはいざという時のためのフードとして副食も活用してみてください!