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ドッグフードの形態(発泡状)

一般的なドライフードの大半を占めているのが、発泡状のドライフードです。

エクストルーダーと呼ばれる機械で高温高圧を加えられたフードは、機械の外へ押し出される際にフード中の水分が一気に蒸発するようになっています。
その水分が蒸発する時にでんぷんが一気に膨らむため、エクストルーダーを通して作られるフードは粒の中に細かい穴(水分が蒸発した跡)ができ、でんぷんがふくらんで丸みを帯びた発泡状になります。

発泡状のフードは気泡が多く、軽くて噛み砕きやすくて少量でも食べ応えのあるフードになります。
またエクストルーダーを通して作るドライフードは、でんぷんが消化しやすいα化でんぷんに変わるため、犬にとっておなかに優しいフードになります。

発泡状のフードは、その他に以下のような特徴もあります。

粒の大きさ・形がバラエティ豊富

発泡状フードの粒の大きさ、形はフードメーカーによってそれぞれ異なるため、様々な種類があります。

粒の大きさは一般的に小粒、中粒、大粒の3種類のパターンがあります。
また一般的な粒の形には、以下のような種類のものがあります。

・丸形......
ドッグフードの粒で最もよく見られる形で、ゆっくりよく噛んで食べる犬にお勧めの形状です。
ただし歯に引っかかりにくく丸飲みしやすいという特徴もあります。
早食い傾向のある犬にはなるべく小粒のもの、もしくはドーナツ型の粒を選んで与えましょう。

・円筒形......
幅があるため丸形のフードよりも噛みやすい形状です。
また幅があるため口でくわえやすく、こぼしにくい形状です。

・三角形......
歯に引っかかりやすく、噛んで食べやすい形状です。
ゆっくりよく噛んでフードを食べる犬にお勧めです。

・四角形......
三角形のフードと同様、角があるため歯に引っかかりやすく噛んで食べやすい形状です。
よく噛んで食べる犬にお勧めです。

・ドーナツ型......
粒の中央が空洞になっているドーナツ形は、フードの早食い・丸飲み傾向のある犬にお勧めです。
また丸形よりは歯が引っかかりやすく、噛んで食べやすい形状です。

・ハート形、骨型など......
見た目に愛らしいデザインのフードです。
ただし食べやすさはフードの形によって異なります。
食べ方や食べた後の口の中をよくチェックして、食べづらそうではないか、歯に詰まりやすくないかなどを確認しながら与えるようにしましょう。

水に溶けやすく、酸化しやすい

また発泡状のフードは粒の中に小さい穴がたくさんあるため、水分がしみ込みやすく水に溶けやすいため、ふやかしやすいというメリットがあります。
一方でこの形状は空気に触れる面積が多いこともあらわし、酸化しやすいというデメリットもあります。
そのため発泡状のフードでは多くのフードで酸化防止剤が使用されています。

ドライフードの大半を占める発泡状フードには様々な種類の形があり、食べやすさ、こぼしにくさ、喉の詰まりにくさは犬の体格・食べ方によって、それぞれ異なります。
犬の食べ方や食べた後の口の中をよく観察して、犬に一番合うものを選んであげましょう。

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