ドッグフード専門店で手作りドッグフードを購入する
ペットショップの中には、ドッグフードだけを専門的に取り扱うドッグフード専門店があります。手作りドッグフードを始めるときは、犬の栄養や食事に詳しい専門家に力を借りる必要がありますが、専門店には専門家が常駐しているケースがあります。
専門家に直接意見を聞きながら食材を購入できる店は、必要なサプリメント、栄養バランスのとれるレシピなどを紹介してもらえ、手作り食を始める人の心強い味方になってくれます。
手作りドッグフードは慣れるまでは紆余曲折することも多いため、栄養面やレシピ設計について、すぐ相談できる人を見つけておきましょう。
ドッグフード専門店の「流派」をまずは確認しよう
手作りドッグフードにはさまざまな流派があります。たとえば生の食材のみを使用するローフード・生食派、栄養バランスの追求に特化した栄養派、美味しい食事を追及するグルメ派などです。
手作りドッグフードをどの流派にそって進めるかによって、使用する食材もレシピも変わってきます。
たとえば生の食材を使用する場合、そのまま食べても安心で衛生的な食材を仕入れなければならず、有害微生物が増殖しないよう適切に管理しなくてはなりません。
また栄養バランスを追及するには、犬の栄養に詳しい専門家から必要なレシピやサプリメントを取り入れる必要があります。
さらにグルメ派では犬に必要な栄養素が補えない可能性があり、食材の入手場所とは別に犬の栄養に詳しい専門家を探すことが必要です。
どの流派にもメリット・デメリットがあり、犬と相性が良くない場合があります。
まずは専門店の流派を確認して犬に合うかどうか、飼い主が続けやすいかどうか前もって確認しましょう。
また信頼できる専門家に、どの流派が良いか確認しておくのもよいでしょう。
手作り食の流派に理解のある獣医師、ドッグホテルを見つけよう
手作り食でよく起こる問題が、手作り食の流派に理解を示してくれる獣医師やドッグホテルを見つけづらいことです。犬の食事に理解が得られないと、長期でどこかへ預けるのが難しくなったり、犬に合わないフードに変更を求められたりすることがあります。
また現在与えている手作りドッグフードでトラブルが起こったときに、その問題がどこにあるのか、体調不良が理由なのかなどの見極めが困難になります。
手作りの流派に詳しい専門家や施設があれば、万が一のときにも原因を把握しやすく、治療を受けやすくなったり、長期宿泊も可能になったりします。
手作りドッグフード派は人数が少なく、かつその中から特定の流派を選ぶ人はもっと少なくなるため、さまざまなイレギュラー対応が必要です。
イレギュラーに対応できる専門家や施設を見つけ、手作りドッグフードでも安心して育てられるよう準備しておきましょう。
犬の栄養管理士あるいは栄養計算ソフトを見つけよう
手作りドッグフードで陥りがちなのがAAFCO基準を満たす栄養バランスを満たせないことです。AAFCO基準は絶対的な犬の栄養基準ではありません。
ただし犬に何らかの体調不良が疑われたとき、栄養失調が原因ではないことを証明する意味で、基準を満たした食事を与えておくことは重要です。
最近では犬の栄養を管理してくれる、ペット栄養管理士という専門家も存在します。
また与えた食材や量を入力すれば、AAFCO基準をどの程度満たしているか自動で計算してくれるソフトもあります。
手作りドッグフードを安心して続けるには、犬が必要な栄養を把握し、食育指導してくれる存在が必要になるため探しておきましょう。
手作りドッグフードは金銭面だけでなく、精神的面で続けるのが困難になることもあるため、影でしっかりと支えてくれるサポーターをまずは見つけておくようにしましょう。
手作りドッグフードは市販ドッグフードで抱えやすい問題や不安を解消してくれますが、一方で困ったときに相談相手を見つけづらい問題があります。
そんなときにしっかりサポートしてくれる存在があれば、安心できます。