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ドッグフードの着色料(緑色3号(ファストグリーンFCF))

緑色3号(ファストグリーンFCF)はトリフェニルメタン系と呼ばれる色素です。
緑色という名前が付けられていますが青味が強く、単体では緑色に着色することはできないと言われています。

また緑色3号は合成着色料の中で比較的高価なため生産量が少なく、製造する会社も少ないという現状があります。
そのため他の着色料と併用する形で使用されることが多い合成着色料であり、ドッグフードの合成着色料としては、あまり見かけることのない添加物でもあります。

緑色3号の性質について

熱、光、酸にはかなり強いもののアルカリの環境では大変不安定で、変色しやすい特徴があります。
また水、エタノール、グリセリンまたはプロピレングリコールには溶けるものの油脂には溶けないという特徴もあります。

緑色3号の排泄

トリフェニルメタン系の色素はラットによる試験で、経口で与えたところ91~98%が糞から排出され、尿からは排泄されなかったという報告があります。
また一部吸収されても胆汁に排泄されるため、尿には排泄されないのではないかと考えられているようです。

緑色3号と油脂の酸化

合成着色料が油脂の酸化にどの程度の影響を及ぼすのか調べた実験では、緑色3号は光の届かない場所で保存した場合に、最も油脂の酸化を進めやすい着色料だったという報告があります。
そのため暗所で保管することが多く、油脂の多いドッグフードの着色料としては、緑色3号は不向きかもしれません。

犬と色の関係について

犬は人間のようには色を識別することができず、赤は灰色に見え、緑や青色は人間と同じように見えていると考えられています。
また黄色や紫色も認識できると考えられています。

犬が食事で重要視すること

また犬が好きな食事を選ぶ要素としては、匂い、食感、味の順で優先しやすいと考えられており、食事においては視覚からの情報はあまり重要視されていないと考えられています。

そのため着色料をドッグフードに添加するのは、主にそれを購入する人間のためだと考えられており、着色料を犬に与える意味についてはあまりないと思われます。

合成着色料は健康に影響がないと認められている添加物ですが、上記のように犬に与える意味もあまりなく、また健康への悪影響についてすべてわかっている訳ではないことからなるべくなら避けてあげたい添加物と言えます。

合成着色料入りフードしか食べてくれない場合もなるべくトッピングを使用したり、また相性のいいフードを探してあげたりするなどして徐々に他のフードにも慣れさせ、より良いと思えるフードを与えるようにしてみましょう。

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