市販のドッグフードにひと手間加える
犬は突然ドライフードを食べなくなることがあり、食いつきのいい他のフードに切り替えざるを得ないことがあります。近年プレミアムフードと呼ばれる高価なフードも増えつつあるので、犬がフードを食べなくなるたびに全部捨てるとなると、家計に大きな痛手となってしまいます。
体調不良が原因ではなく、単に食の好き嫌いだけでフードを犬が食べてくれないときは、以下のようなひと手間を加えて犬の反応を見てみましょう。
スープを加える
ドライフードは乾燥しているため香りが立ちにくく、開封後は時間と共に風味や香りが失われたり、また酸化により風味・香りが変化したりすることがあります。そのためドライフードは時間が経つにつれ、犬の食いつきが悪くなることがあります。
こんなときに簡単なひと手間で、犬の食いつきを良くできるのがスープを加える方法です。
温かいスープは蒸気とともに香りが立ちのぼるため、犬が香りに反応し、食いつきを良くしてくれます。
香りの良い鶏ガラや昆布、かつお節などを煮だした出汁や、裏ごししたとうもろこしやじゃがいもに牛乳を加えたスープをフードに加えてみましょう。
またドッグフードにスープ加える場合は水溶性ビタミンがスープに流れ込むため、残さず食べきれる量を与えるのがおすすめです。
余分な調味料を加えると塩分過剰になる恐れがあるため、味付けしていないスープを加えましょう。
チーズやヨーグルトを加える
手軽に乳酸菌をとれる食品といえばチーズやヨーグルトです。またチーズやヨーグルトには犬にとって大好物の脂質も多く、脂溶性の香り成分も豊富なため多くの犬が好んで口にしてくれます。
チーズやヨーグルトは食いつきを増してくれるだけでなく、手軽に乳酸菌を補えるためドッグフードのトッピングにおすすめの食材です。
肉や魚を加える
犬の大好物の食材といえば肉や魚などの動物性タンパク質がとれる食材です。ただし肉や魚は犬が好みすぎ、ドッグフードに加えるとトッピング部分しか食べてくれないことがあります。
そのためトッピングに利用する場合は細かく刻んでフードとよく混ぜたり、肉や魚のゆで汁を利用してドッグフードにかけて与えたりなど工夫が必要です。
また肉・魚の筋肉や内臓部分にはリンが多く含まれていますが、カルシウムの量が相対的に少ないため、リンとカルシウムのバランスが崩れることがあります。
そのため肉の筋肉・内臓部位を多くトッピングする場合は、カルシウムを補える食材を足してあげたり、サプリメントを少量加えてあげたりするのがおすすめです。
甘味のある野菜や果物を加える
犬は人間よりも味覚があまり発達していませんが、甘いものにはよく反応します。ただし甘いお菓子や食品は砂糖や脂肪を多く使っているものも多く、与えすぎると肥満につながる恐れもあります。
ドッグフードのトッピングに甘いものを使うなら、甘味のある野菜や果物を少量加えてあげるとよいでしょう。
犬が好む甘い野菜や果物には、さつまいも、かぼちゃ、リンゴ、バナナなどがあります。
ただし甘い野菜や果物の中には犬が食べてはいけないもの(ブドウ、レーズンなど)や、犬と相性が悪いものもあるため、注意しましょう。