※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

ドッグフードの栄養添加物(ビタミンB6)

ビタミンB6は水溶性のビタミンで、アミノ酸や脂質の代謝、神経伝達物質の合成などに関わっている重要なビタミンです。

ドッグフードに含まれているビタミンB6補給源

動物性食材でビタミンB6が多い食品にはレバーや肉類、魚介類(マグロの赤身)、卵や乳製品などがよく知られています。
植物では穀類や豆類に多く含まれていますが、植物由来よりも動物性食品などに含まれるビタミンB6の方が体内で利用しやすいと言われています。
ペットフードによく用いられているビタミンB6剤はピリドキシン塩酸塩です。

ビタミンB6の種類

ビタミンB6の働きをする化合物にはピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミンなどがありますが、ドッグフードや人間用の食品に含まれるビタミンB6の栄養基準値として採用されているのはピリドキシンの量です。

食品の中に含まれているビタミンB6は、植物の細胞の中にピリドキシン5'β?グルコシド(PNG)という形で存在し、消化されてピリドキシンになった後に吸収されます。
PNGは人では生体利用率が50%と低いことが知られています。

ピリドキシンは体内で変換される

ピリドキシンは体内でピリドキサールやピリドキサミンにも相互に転換されますが、主にピリドキサールリン酸(PLP)の形に変換されて体内で利用されています。
ほとんどの食品に含まれているビタミンB6はピリドキサールリン酸(PLP)やピリドキサミンリン酸(PMP)で酵素タンパク質と結合した状態で存在しています。

PLPとPMPは食品を調理・加工すると消化しやすくなり、消化管でピリドキサールやピリドキサミンとなった後に吸収されます。

ピリドキシンもピリドキサールもピリドキサミンも、体内で代謝されると主にピリドキサールリン酸(PLP)に変換され、アミノ酸代謝や神経伝達物質の合成などの補酵素として利用されます。

ビタミンB6不足について

ビタミンB6は食品中に広く含まれており、腸内細菌によっても生成されるため欠乏症の心配はあまりない栄養素だと言われていますが、ビタミンB6の栄養要求量は犬のライフステージやフードの成分、腸内細菌の合成量などによって異なるため、様々な要因に影響を受けて足りなくなる心配もあります。
そのためドッグフードではビタミンB6の最小値が設定されています。

ピリドキシンが欠乏した場合の犬の症状には、成長低下や筋肉虚弱、貧血、けいれん、腎障害などがあります。
上記のような症状に心配がある時は動物病院で診察を受けるのはもちろん、現在与えている食事が犬に合っているかどうかなど、食事面についても合わせて相談を行っておくようにしましょう。

ビタミンB6過剰について

ビタミンB6は水に溶けやすく、熱には安定しているものの紫外線には不安定な物質だと言われています。
ビタミンB6を始めとした水溶性ビタミンは体内で一定の濃度に保たれ、余分な場合は尿から排泄されるため、過剰症の心配は少ない栄養だと言われています。

おすすめコラム一覧Related column