犬の大きさ別ドッグフード(大型犬)の特徴
大型犬用のドッグフードも小型犬、中型犬と同様、以下のようなタイプ別のドッグフードがあります。・ライフステージ別(成長期/維持期/シニア期/妊娠・授乳期)ドッグフード
・犬種別ドッグフード
・体重管理用フード(肥満予防用/減量用/減量予防用)
・療法食
また大型犬の特徴により特化して作られているフードには、以下のようなタイプがあります。
・粒の大きいフード(大粒~特大粒)
・骨や関節、心臓、消化器の健康維持を目的にしたフード
特に上記2つは、大型犬に起こりやすい食や健康の問題をあらかじめ予防する意味で、とても重要になってくることがあります。
大型犬は消化器、骨や関節、心臓にトラブルが起こりやすい犬種なので、あらかじめ抱えやすい疾患を学んでおき、大型犬の健康維持・病気予防にはどんな視点でフードを選ぶのが適切なのか、犬が若い内から考えてフードを選ぶようにしてみてください。
大型犬の特徴により特化したフードは、以下のようなメリットがあります。
大型犬でもよく噛んで食べやすい
ドライのドッグフードをよく噛んで食べることは歯垢軽減につながると言われていますが、大型犬の場合、口や歯が大きいため小型~中型犬用のフードだと歯に引っかかりづらく、丸飲みしてしまうことがあります。また大型犬は丸飲みだけでなく早食い傾向も持つことがあり、フードが喉に詰まったりして、思わぬ事故につながる危険性があります。
さらに、原因は未だよくわかっていませんが、食後の激しい運動や加齢、食事回数、不適切な栄養バランスなどの複雑な要因によって、胃捻転を起こしやすいと言われています。
大型犬の場合、他の犬種よりもより食べやすく消化がいいドッグフードを探してあげる必要があり、一日の食事回数や与える量もより慎重に決める必要があります(一日に一回、大量の食事を与えられている大型犬で胃捻転がよく見られるという専門家の意見もあります)。
大粒~特大粒のフードでも形によって歯の引っかかりやすさ、噛みやすさが変わってくるため、飼い犬が一番食べやすそうにしているフードを選んで与えてあげましょう。
大型犬のかかりやすい疾患に、あらかじめ配慮してフードが作られている
大型犬は遺伝的に骨や関節、心臓に疾患を持つことがあり、また大型犬は体高が高く胸やお腹が深い位置にあることから、食べたものが胃の中にとどまってガスを発酵しやすく胃捻転など消化器系のトラブルが発生しやすいと言われています。そのような大型犬がかかりやすい疾患、または遺伝疾患に配慮していたり、健康維持のために作られていたりするのが大型犬用のドッグフードです。
また遺伝疾患やかかりやすい疾患は犬種ごとに異なるため、大型犬用よりは犬種別ドッグフードの方がより相性がいい場合もあります。
いずれにせよ大型犬用のドッグフードは小型犬用・中型犬用よりは種類が少なく、その分特徴や目的(骨・関節維持/体重管理/心臓の健康維持/消化器の健康維持など)もはっきりしていることが多いため、まずは飼っている犬の犬種の特用や体質・体調などをよく把握して、どのような目的で作られたフードがより合うかを考えてみましょう。
また大型犬の栄養や成長に詳しい獣医師に食事相談を行って、より合うフードを見つけるのも良いかもしれません。
大型犬は丈夫で健康な子も多いですが、いざ問題が起きるとその体格の大きさ故にサポートを行う方法で悩まされることがあります。
まずは日々の健康維持をしっかり行うために、犬の体調や体質により合ったフードを選んであげてみてください。