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ドッグフードの甘味料(ソルビトール)

ソルビトールはグルコースに水素を添加して作られる、デンプン糖アルコールと呼ばれる種類の甘味料です。
アルコールという名前がついていますがお酒ではなく、天然の食品の中では主に果実などに多く含まれています。

ソルビトールは甘味料の中では比較的古くから利用されている成分で、その他の仲間にはブドウ糖やマルトース、マルチトールなどがあります。
砂糖とほぼ同じカロリーながら甘さが控えめで、血糖値が上昇しにくいと言われている甘味料です。

ソルビトールの特徴

ソルビトールは耐熱性や保湿性に優れている特徴があり、特に保湿性では砂糖の2倍の水分を保持する能力があると言われています。

アミノ酸とも反応を起こしにくく熱にも強いため、メイラード反応(タンパク質・アミノ酸と糖を加熱した時にできる、褐色物質を作る反応)を起こしにくく、食品の褐変防止に役立つ甘味料だと言われています。
またソルビトールにはその他、ビタミンB1やB2の節約作用があるとも言われています。

犬のソルビトール利用について

ソルビトールは、犬にとって酵素を使わずに直接吸収することができる成分で、ソルビトールを20%含む食事を与えられた犬は、同量のショ糖を与えられた犬と同じくらいに成長したと言われています。
また吸収されなかった糖アルコールは微生物によって発酵されると言われています。

ただし犬が糖アルコールをどのような用途で利用しているのかは、まだはっきりとはわかっていません。

ソルビトールの代謝

人間の場合、ソルビトールは小腸で約25%吸収され、残りは大腸で腸内細菌によって分解・発酵されて短鎖脂肪酸が作られ、エネルギー源として吸収されると言われています。
ソルビトールは肝臓で代謝を受けるとフラクトースに変換され、インスリンの力を借りずに代謝できることから血糖値を上げにくい甘味料だと言われることがあります。

ソルビトールは砂糖よりも体内で利用しにくいもののカロリーになる甘味料として知られています。
ただし大量に摂取すると下痢をしやすいため、とりすぎには注意が必要な成分です。

犬は甘いものが大好き?

犬は味覚の中でも甘味を感じすく、甘いものが大好きな傾向があります。
そのため人工甘味料を添加した甘いフードは犬の食いつきが良く、食べさせやすいフードとも言えます。

甘味料は犬のフードの食いつきを良くするだけでなく、エネルギー源になると考えられている成分ですが、犬がどのようにそれを利用しているのかなどはっきりとわかっていないことも多くあります。
そのため犬の食いつきという目的だけで甘味料入りのフードを与えるのは、あまりすすめられません。
犬の食いつきを改善するには香りの良いトッピングを利用したり、相性のいいフードを探したりすることも役立つことがあるため、さまざまな方法をまずは試してみるようにしましょう。

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