ドッグフードを酸化させない保存方法
ドッグフードが酸化すると栄養素が失われるだけでなく、香りが変化して犬の食いつきも悪くなります。ドッグフードの酸化を防ぐには、酸化防止剤を添加したフード、少量小分けタイプのフードを選ぶのが簡単です。
お気に入りのドッグフードが上記にあてはまらない場合は、保存方法を見直してみて酸化を防ぐ方法を取り入れましょう。
酸化を防ぐ保存方法は、以下のような方法があります。
密閉容器(フードストッカー)を使用する
密閉容器は容器内に新鮮な空気が入り込みにくく、酸化を防ぐのに役立ちます。ただし素材やデザインによって、密閉具合が変わります。
酸化を防ぐには強度と気密性が高く、遮光性や耐熱性に優れた素材(ステンレスなどの金属やガラス、陶器など)を選ぶことが重要です。
またフタや開閉部にゴム・パッキンがついている、空気を遮断できる容器もよいでしょう。
最近では脱酸素剤や除湿剤を貼り付けられる部分があったり、中の空気を抜いて真空状態にできたりする高機能な容器もあります。
ドッグフードを購入してから使い切るまでに時間がかかる場合は、より機能性の高い容器やアイテムを利用しましょう。
真空容器や真空機械を使用する
さきほど紹介した容器内を真空にできるフードストッカーや、袋やパッケージ内の空気を抜くことで真空状態にしてくれる機械の利用は、フードの酸化を遅らせる最も有効な手段です。また袋やパッケージ内の空気を脱気してくれるタイプは、袋・パッケージとフードが密着してコンパクトになり、ドッグフードが保存しやすくなります。
脱酸素剤を使用する
またドッグフードの酸化を防ぐアイテムには、脱酸素剤もあります。脱酸素剤は酸化しやすい鉄を利用し、鉄が先に酸化することで容器やパッケージ内の酸素を減らし、酸化を防いでくれるアイテムです。
脱酸素剤を利用する場合は、密閉容器や真空容器を併用するとさらに効果的です。
脱酸素剤がフードの中に紛れ込み、誤って犬に与えてしまう危険もあるため、容器の蓋に脱酸素剤をしっかりテープで張り付けたり、脱酸素剤を入れるポケットがついていたりする容器を選ぶなどの工夫をしましょう。
直射日光が当たらない、涼しい場所で保管する
酸化は空気中の酸素と反応するだけでなく、紫外線によって進むこともあります。また油脂は気温が高くなるほど酸化しやすくなります。
これを防ぐには冷蔵庫で保管するのが効果的ですが、ドライタイプのドッグフードは冷蔵庫内で結露しやすく、それにより微生物が繁殖する場合があります。
紫外線が強く、気温が高い季節はウェットフードやセミモイスト・ソフトドライなど水分含有量が高いフードなら開封後は冷蔵庫で保管、未開封時やドライタイプのフードは直射日光が当たらない、涼しい場所で常温保管しましょう。
ドライフードの開封後はきちんと空気を遮断してくれる密閉容器に入れ、直射日光が当たらない涼しい場所で保管するようにしましょう。
ドッグフードの酸化を防げば日持ちが良くなるだけでなく、犬の食いつきを保ったり栄養価の低下を防いだりすることにもつながります。
ドッグフードには油脂が多く、酸化しやすいオメガ3系の油脂も多く使われているため、しっかりと酸化を防いで保存しましょう。