ペットフード公正取引協議会の基準をクリアしたドッグフードを選ぶ
日本で販売されている総合栄養食のドッグフードは、ペットフード公正取引協議会がさだめた犬猫の栄養基準にもとづいて作られています。ただしこの基準は日本独自の基準というわけではなく、AAFCOがさだめた栄養基準にもとづいています。
そのため公正取引協議会のさだめる総合栄養食のドッグフードは、ペットフード公正取引協議会の基準と、AAFCOのさだめる基準のどちらともを守ってつくられているフードといえます。
ペットフード公正取引協議会が設立された経緯
ペットフード公正取引協議会が設立されるまでは、日本ドッグフード工業会がペットフード業界と行政との架け橋をになう団体でした。ただし1969年にペットフードの輸入自由化がはじまり、外資ペットフード企業の宣伝攻勢が激しくなってきたことから、その防御策として宣伝のいきすぎを防ぐために「公正競争規約」を設ける必要がありました。
そのため1974年に公正競争規約認定を受けるとともに、ペットフード公正取引協議会の前身となるドッグフード公正取引協議会が設立されました。
ペットフード公正取引協議会は公正競争規約の遵守・普及・啓発のための活動をおこなっており、安全性や品質保証表示についての規制を行っている団体でもあります。
ペットフードの総合栄養食は公正競争規約を遵守して製造されています。
※公正競争規約......景品表示法の規定にもとづいて、業界が自主的にさだめる景品と表示についてのルール。
表示に使用される用語やロゴ、広告方法、違反した場合の罰則などが規定されている。
「総合栄養食」について
総合栄養食は「フードと水だけでペットが必要とする栄養を満たせる」ことを目的としたフードで、ペットフード公正取引協議会の定める基準にもとづいた科学的な根拠によって栄養が保証されているフードです。公正競争規約では総合栄養食としての定義や表示、栄養基準などに関してのルールがさだめられています。
また総合栄養食と表示する場合は、AAFCOによる栄養基準を満たしているかどうかを分析試験によって確認すること、ペットへの給与試験で健康維持できるかを確認する必要があります。
パッケージを確認してみよう
ドッグフードのパッケージに必ず記載しなければならない表示には、ペットフード安全法によってさだめられている表示と、ペットフード公正取引協議会がさだめている表示とがあります。ペットフード安全法によってさだめられている表示が「フードの名称」、「原材料名」、「原産国名」、「事業者の氏名または名称、住所」です。
ペットフード公正取引協議会のさだめる規約では、上記にくわえて「ペットフードの目的(総合栄養食、一般食など)」、「成分」、「給与方法(体重ごとの給与回数や量など)」、「内容量」が必要表示事項としてさだめられています。
そのためペットフード公正取引協議会の基準にのっとったフードかどうかを簡単に確認したい場合は、上記記載があるかどうかで確認するのがおすすめです。
「総合栄養食」と表示されているフードは規定のガイドラインにそって作られているため、安心できるドッグフードといえます。
犬の体調・体質を見つつ、総合栄養食の中からよりあうフードを選んであげるようにしましょう。